折角のレイトショー、良い音響のところで見たいということで、ワーナーマイカルみなとみらいにて『Ｘ−メン』鑑賞とあいなった。世間はオリンピックのサッカーと巨人戦でたけなわだ。日本が一点取ったのを聞きながら中に入った。席は壁際しか開いてなかったが、待てなかったので即購入した。パンフも開演前に買って、いざ鑑賞。

　ストーリー運びは、今までの紹介記事やムック、レビューを読み倒しているので、その意味での新鮮さは少なかった。ただ、カットバックのタイミングの関係で、（ここでこの台詞が来るな）と思った読みが外れたことはあったが。
　ここから気づいた点を。

• 本編中でローグはローガンに「マリー」と名乗る。最近どこの記事を見ても「本名不明」と書かれているのだが、この設定は映画オリジンで、けっこう大事件である。原作通りの容姿なら違和感あるが、アンナ・パキンならＯ．Ｋか。
• 中盤のストーム対トードのシーンで、ストームがトードに「ヒキガエルも雷に打たれる」と決めぜりふを言うのだが、これは元ネタがあるのだろうか（マザー・グースとか）。
• 原作では「恵まれし子らの学園」、字幕では「天恵の子らの学園」、パンフでは「能力を授かった若者たちのスクール」。パンフが一番イケてない。
• ウルヴァリンがＸマンションで着ている特製トレーナー、あれはグッズにならないんだろうか。さりげなくて好きなのだが。
• ジーン・グレイの着ている白衣、ピッタリしていてセクシーだ。個人的には大好き。
• ガンビットも出ているという噂があったので、注意して見ていたのだが、ローグがローガンのいるバーに入ってきたシーンに、それらしいコートの男を見つけられただけだった。もしもっとはっきりしたことが分かったら、ぜひ報告して欲しい。
• 最近の字幕って、下に出るんだ。映画館で洋画を見たのは「バック・ツゥ・ザ・フューチャー３」以来だからな。
• 一番音響がすごかったのは、ウルヴァリンのバイク疾走シーン。
• Ｘ−ＪＥＴ（ブラックバード）は学園前のバスケットコート下から発進する。目立ちすぎだって。
• Ｘ−ＪＥＴ内で、サイクロップスがストームに指示するシーン。「プリーズ」と言っているのに、字幕では命令形になっている。戸田奈津子さんの意図が聞きたい。
• マグニートーもケリー一人のためにデモンストレーションしなくても、ねえ。あれで計画がばれたようなもんじゃない。
• 個人的にウケたのは、サイクロップスとジーンが同室だと知ったウルヴァリンの突っ込み。お子さまには分かるまい。
• スタッフロールに入っているコロッサスも見つけられず。
• 音楽はいまいち印象に残らないが、一押しはスタッフロールに流れる音楽。サントラに入ってないので、しっかり聞こう。
• エグゼビア教授のテレパシー描写は、サラウンドを効果的に使っているので、いい劇場でぜひ見て欲しい。
• 作戦会議の時の自動生成地図、あれこそＣＧの贅沢な使い方ではなかろうか。
• ＯＰのナレーション時のＣＧは日本人の作。心中で喝采しながら鑑賞しよう（リンク参照）。
• ＴＶＣＭを見たが、本編のおいしいシーンはほとんど使っていない。余力のある作り方は気に入った。

　何はともあれ、パーマンファンなら見て損はないと断言します。正式公開は１０／７なので、いざ劇場へ！