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　前作から二年半経ったわけだが、その間にもいろいろあった。前回は、ポスターの名前の筆頭はパトリック・スチュワート、イアン・マッケランだった。それがヒュー・ジャックマンとハル・ベリーか……。
　『ロード・オブ・ザ・リング』の成功で、劇場吹き替え版が広まったのも大きな違いだ。というわけで、今回は見事吹き替え版での鑑賞と相成った。前売りも買って、勇んでシネコンに行ったら、「この券は使えません」と言われてしまった。仕方ないので、チケットを買って鑑賞することにする。
　なんか事前の予想では、「レガシーウイルス」ネタという話題が出ていたが、蓋を開けてみたら全くその要素はなし。ロボット・センチネルもなし（やはり実写では無理があったか）。展開的には読めたが、だれずに楽しめた。
　吹替声優は、『Ｘ−メン』ＤＶＤに準拠、だと思われる。ストームが一番合っていたかな。
　マグニートーの出番が思ったより多かったのも嬉しかった。パイロがあんな男前なキャラなんて。映画化で得した一人だろう。次回以降、アイスマンとのバトルが待っているに違いない。
　ラストシーン、ジーンがあんな形でいなくなるとは思わなかった。思わず頭の中ではテレ東版『X-MEN』ＥＤの「Back to you」が再生されていた。あの歌もまさにこういうシーンで効果的に使われていたっけ。
　もちろん、パート３は「フェニックス・サーガ」だろう。ファムケ・ヤンセンも『Ｘ−メン』の頃からやりたいと言ってたし。個人的には、コロッサスの顔見せもすんでいるので、マグニートーが活躍する「フェイタル・アトラクション」も絡めて欲しい。どちらも宇宙ネタだし。
　残念ながら、この流れではガンビットの出番は望み薄というのが悲しい点。そういえば、アニメ版「フェニックス・サーガ」も出番少なかった。元々出てないのだから仕方ないが。むしろ、噂されているストームのスピンオフ企画の方が可能性が高い。元々ガンビットは、ストームとの出会いから登場しているし。
　今回のキーキャラの一人であるストライカーの息子ジェイソン。拘束衣のような服を着て車いすに座らされているのを見て、エクゼビアの息子のリージョンを思い出した。マグニートーの台詞といい、そっち方面にも伏線を張っているのかも知れない。
　何はともあれ、このレベルで末永く続くシリーズになって欲しい。