●パーマン１号／ミツオ＝三輪勝恵
デビュー作は人形劇『ブーフーウー』のフー。以後、シンエイ版『怪物くん』のヒロシ、シンエイ版『オバＱ』の正太、『あさりちゃん』のあさり、『じゃりン子チエ』のヒラメなど。趣味は栗の皮むき。
●パーマン２号＝大竹宏
サルの役ということで、声づくりにはかなり苦労したらしい。『マジンガーＺ』シリーズのボス、『ママとあそぼう！ピンポンパン』のカータン、ゼロ版『怪物くん』のドラキュラなんてのも。『カータンのなみだ−声優伝・大竹宏−』に詳しい経歴がある。
●パー子＝栗葉子
未だに増山パー子と支持者が割れる伝説の声優。元祖『みなしごハッチ』のハッチ、『ミラクル少女リミットちゃん』のリミット、『ど根性ガエル』の京子など。最近では、テレ朝の番組で『ど根性ガエル』ファミリーが呼び集められた際、久々に声を出しておられた。
●パーやん＝加茂嘉久
声優事典にもデータが載っていない、埋もれた声優の一人。７０年代初めまで、主に脇役で活躍していたようだ。情報をお持ちの方は、教えていただければ幸いだ。
俳優を引退し、イラストレーターとして活躍していたが、1994/4/25に61才で亡くなられた、というのが信憑性の高い情報である。（参考 配役宝典別館 資料保存掲示板）
私の聞いた印象では、意外と高めの声で、ベタベタの関西弁ではなかった。当時の『週刊テレビガイド』では、「あめ玉を二、三個ほうばらせて吹き込んだ」と書かれているが、真相はいかに……。
●パー坊＝白石冬美
ゼロ版『怪物くん』の怪物くん、『オバＱ』のドロンパ、『ハットリくん』のツバメなど、その後の藤子アニメに多大な貢献をしている。他には、『機動戦士ガンダム』のミライ・ヤシマなど。
●パパ＝勝田久
『鉄腕アトム』のお茶の水博士が代表作。『勝田声優学院』の学院長でもある。
●ママ＝近藤高子
『チンプイ エリさま活動大写真』にリリンの母役で出ている。
●ガン子＝菅谷政子
『ハットリくん』のケン一、ゼロ版『ウメ星デンカ』の王妃など。
●みち子＝江美京子
『ひょっこりひょうたん島』のチャッピ役しか分からない。リメイク版でも声を当てていた。
●先生＝雨森雅司
故人。『元祖天才バカボン』のバカボンのパパなど。
●カバオ＝肝付兼太
現在の藤子ファンとしてとしては意外だろうが、初代『オバＱ』のゴジラ役からの流れであろう。2017/10/20逝去。
●サブ＝野村道子
ご存じしずかちゃん。でも、声の想像が全くつきません。
●スーパーマン＝島田彰
「わし」の人。『ビッグＸ』のビッグＸ、『新オバＱ』の小池さんなど。新作版では、ミチ子のパパ役である。2004/3/11逝去。
●パーマン１号／ミツ夫＝三輪勝恵
藤子作品のリメイクで、唯一変わらなかった主役声優。最近では、『住友ＶＩＺＡ』や『トレン太くん』のＣＭ、学術映画の主役などで活躍している。
●パーマン２号／ブービー＝大竹宏
『キテレツ大百科』の初代ブタゴリラを下りた後、しばらくなりを潜めていたが、『激走戦隊カーレンジャー』のガイナモで復活。『キョロちゃん』のマクモー、『トラブルチョコレート』の老師で活躍中。後進の指導にも熱心だ。
●パー子／星野スミレ＝増山江威子
二代目パー子。スミレよりパー子のほうがはまり役だと個人的には思うのだが。ルーツは、『悟空の大冒険』の竜子だろうか。藤子作品では他に、シンエイ版『怪物くん』の怪子、シンエイ版『オバＱ』のＵ子。『ルパン三世』の峰不二子役、『平成天才バカボン』のママでしか、最近では聞けない。
●パーヤン／大山法善＝肝付兼太
二代目パーヤン。鹿児島県出身の彼が大阪人の役というのも妙な縁だが、『キテレツ大百科』の勉三さんの例もあるし、貢献度で選ばれたのかもしれない。哀愁の演技は天下一品。ちなみに大阪弁だけなら、三輪さんのほうがうまいらしい（笑）。2017/10/20逝去。
●バードマン＝安原義人
「あたし」の人。最近では海外ドラマ『愉快なシーバー家』のパパで雰囲気が味わえる。『るろうに剣心』で四乃森蒼紫が初登場した際、「あたし」と喋って全国のファンの耳を疑わせたのも、一部では有名な話。
●パパ＝徳丸完
二代目。一部資料では、旧作のパパ役でも載っているのだが、恐らく誤植であろう。１９４１年生では若すぎる。最近では、『ＤＴエイトロン』のデータニア局長役で声が聞ける。現在では後進の指導に当たっている。2011/3/6逝去。
●ママ＝坪井章子
二代目。『銀河鉄道９９９』鉄郎の母など、母親役が多い。ミツ夫にはもったいない美声で、ヒステリーをするんだからたまらない。
●ガン子＝梨羽由記子
二代目。現在、梨羽侑里（ゆり）。藤子アニメでは、『チンプイ』のスネ美、『ハットリくん』のママなど。
●ミチ子＝三浦雅子
二代目。安原義人、鈴木清信、千葉繁とともに、『タツノコの血』と私が勝手に呼んでいる声優の一人。『ヤットデタマン』のコヨミなどに、ミチ子の原点を見る気がする。現在はお見かけしないが……？
●カバオ＝鈴木清信
二代目。サブとのコンビは、藤子アニメ史上ベストの部類にはいるだろう。代表作は『機動戦士ガンダム』のハヤト。『忍たま乱太郎』でも声が聞ける。劇団を主宰する傍ら、後進の指導に当たっている。
●サブ＝千葉繁
二代目。彼のアドリブは、『パーマン』に新たな世界を開いた。
『タツノコの血』の中で、藤子ファミリーに入った珍しい声優。『ポコニャン』『ウルトラＢ』などに出演している。音響監督、声優などマルチに活躍中。
●ハル三＝鈴木三枝
二代目（たぶん）。講談の道に進み、一龍斎貞友に名を改めた。藤子作品では、『ドラえもんズ』のドラリーニョがある。『ニャンダーかめん』ナレーター、『忍たま乱太郎』のしんベヱなど。
●先生＝田辺宏章
二代目。『タツノコの血』の一人。『ヤットデタマン』の大馬神等がある。
●社六・ユキ＝高木早苗
二人のセミレギュラーをこなして活躍した。藤子作品では、『プロゴルファー猿』の中丸がある。『美少女戦士セーラームーン』うさぎの母など。
●江地＝田中真弓
自称天才発明家の自信たっぷりさが鼻につく名演。藤子作品では、『プロゴルファー猿』のカンタローとディンプルちゃん、『モジャ公』のモジャ公。『ワンピース』のルフィを始め、大活躍中。
●マジメ＝鶴ひろみ
利発で繊細な男の子役。「わたしのパーマン」の愛子も印象深い。代表作、『ペリーヌ物語』ペリーヌ、『それゆけ！アンパンマン』ドキンちゃん。
●千面相＝寺田誠
現在、麦人に改名。悪党笑いが心地よい。代表作、『スタートレック』シリーズの二代目ピカード艦長。
●その他、作品レギュラー声優としてキートン山田、屋良有作、郷里大輔等が参加していた。
●パーマン１号／みつ夫＝三輪勝恵
近年では「帝人」ＣＭのカトリーヌの吹替が代表作。青ニプロダクション所属。
●パーマン２号／ブービー＝大竹宏
１号と並んで全作出演を成し遂げた。現在はゲスト出演が多い。オフィス・薫所属。
●パー子／星野スミレ＝増山江威子
二代目。久しぶりの子供役ということで、かなり苦労したそうだ。青ニプロダクション所属。
●パーやん／大山法善＝肝付兼太
二代目。関西人ではないので、ネイティブなご友人にアドバイスを仰いだりと、台詞には苦労しているそうだ。劇団21世紀ＦＯＸ主催。
●バードマン＝安原義人
03年収録の際、自分の演技に納得できずなかなか本番ができなかったと三輪勝恵が語っている。完璧家の氏らしいエピソードだ。テアトル・エコー所属。
●ママ＝坪井章子
二代目。「みつ夫さん」は健在であった。青ニプロダクション所属。
●ガン子＝梨羽侑里
二代目。梨羽由記子から改名。青ニプロダクション所属。
●みち子＝三浦雅子
二代目。現在、渋谷高等学院声優専攻コース講師。アーツビジョン所属
●かばお＝鈴木清信
現在、フェドー劇場主催。東京国際学園高等部 声優・タレントコース講師。８１プロデュース所属。
●さぶ＝千葉繁
二代目。フリー。現在は音響監督の仕事が中心。
●先生＝長嶝高士（ながさこ・たかし）
三代目。主にバイブレーヤーとして活躍。アーツビジョン所属。
●ドン石川＝内海賢二
藤子アニメでは『プロゴルファー猿』のミスターＸが代表作。賢プロダクション所属。
●パパンダー＝郷里大輔
８３年版ではカバオの父ちゃん等の声を担当。青ニプロダクション所属。
●魔土災炎＝池田秀一
どんな壊れた演技も真面目に演じていたという（渡辺監督言）。俳協所属。
●子分Ａ＝田口昂（たぐち・たかし）
（たぐち・こう）という表記も見られる。ぷろだくしょんバオバブ所属。
●子分Ｂ＝岡野浩介
カッコいい役からチンピラ系の役までまんべんなくこなす。ぷろだくしょんバオバブ所属。
●星野スミレのマネージャー＝大西健晴（おおにし・たけはる）
劇団あかぺら倶楽部、アーツビジョン所属。
●ドクトル・オクト＝広川太一郎
フリー。尺が短いため、準備したアドリブを満足に使えなかったそうだ。2008/3/3逝去。
