２００１／３／２４ 対ファイターズ１回戦（東京ドーム）
オープン戦の好調で、ついに開幕投手に選ばれた門倉。新聞によると、親戚一同も大応援団で駆けつけ、梨田監督からは１２勝のノルマを課せられたという。
用事があったので、３０分ほど遅れて球場に入ったら、まだ一回裏。スコアボードには「５」の文字。どうやら一波乱あったようだ。門倉は二回にも一発を打たれ、この回で早々に降板した。四球がなかったのが唯一の救いである。
（これで勝つには乱打戦しかないな）と思っていたら、中継ぎの宇高らががんばり、打線が次第に追い上げて逆転してくれた。（これで門倉がマウンドにいたら）とちらと思ったが、監督の英断は正しかったと言わざるを得ない。
今日のもう一つの目標だった盛田の復活も見れたし、ガルシアの弾丸ライナーはすごかった。
ライバルの前川が翌日完投勝利を上げたので、門倉にも早く立ち直って欲しいものだ。
２００１／３／３１ 対ライオンズ３回戦（西武ドーム）
寒いという予報だったが、まさかあんな大雪になるとは……。さすが秩父の山の中だ。門倉も白い息を吐きながら投球練習をしている。私は「ホカロンざぶとん」を購入した。名物の狭山茶もホットで、途中で肉まんやおでんパックを購入して体を温めた。おでんパックはおいしかったが、もう少し開けやすいと良いのに。
さて、試合の方は満塁ホームランで近鉄が先制したが、門倉は今ひとつの調子だ。ま、この寒さではとやかくは言えまい。
今年の梨田監督は、少しでも調子が悪いと交代させてしまうようだ。門倉も六回で引き上げてしまった。試合を最期まで見届けたいところだったが、いかんせん寒すぎる。帰宅することにした私は、帰り際にブルペンの脇を通った。なぜか先発ローテの山村が投げている。球場を離れる間際、投手交代のコールが聞こえた。
私が逆転負けしたことを知ったのは、家に帰ってからだった。
２００１／５／３０ 対ファイターズ１１回戦（東京ドーム）
出がけにカメラを持ってくるのを忘れたのに気づいたが、時間がなかったのでそのまま向かった。案外門倉も好投してくれるかもしれない。
その予感通り、門倉はテンポ良く投げ続け、順調に９回までやってきた。このまま完投できるだろうと７割がた思ってたのだが、９回頭に四球とヒットを出してから調子が狂い始めた。小林コーチが出てきても、門倉は渋ってマウンドを降りようとしない。コーチに促されてようやくマウンドを降りていった。試合は石毛の働きもあって門倉が勝利した。
２００１／７／１０ 対ライオンズ１８回戦（西武ドーム）
門倉の中継ぎ復帰の第一戦、そして近鉄首位死守の鍵となる試合ということで、会社を早退して駆けつけた。ナイターの西武ドームは初めてだが、今まで一番居心地が良かった。もっとも、人工芝の上で投げる門倉は大変だったようだが。
門倉は前回見た東京ドームのように安定していて、多少のピンチもあったものの、無難に切り抜けていった。
もう完投、いや完封だと９割方思っていたが、どっこいそうはいかなかった。９回頭に四球を出したところで小林コーチが向かったが、門倉と少しやりとりすると帰っていった。これまでではなかった光景だ。それだけ門倉が信頼されるようになったのだろう。だが、次の打者にヒットを浴び、今度こそ降板することに。門倉はすんなり引き上げていった。後は大塚が締めて無事７勝目をあげた。
ヒーローインタビューを受ける門倉を撮りたくて場所を探していた私に場所を空けてくれたお兄さん、ありがとうございました。
【おまけ】 文化放送ライオンズナイターより、アナウンサーの迷言
『カブレラと門倉、最初と最後が一緒です』